INDEX
2022年4月に大阪梅田ツインタワーズ・ノース/サウスの両ビルにおいて、「トラッキング付非化石証券(※1)」を活用した実質的な再生可能エネルギー由来の電力を導入(※2)しました。
さらに、対象物件を順次拡大しており、2025年度には大阪梅田地区および阪急阪神沿線で運営するオフィスビル・商業施設等(※3)における電力使用量(※4)の大部分を実質的な再エネ電力に置き換える予定です。今後も建物所有者とテナントが一体となって脱炭素社会の実現に取り組んでいきます。
大阪梅田ツインタワーズ
太陽光発電設備を設置するなど、自然エネルギーの活用に取り組んでいます。
「HEP FIVE」(大阪梅田の複合商業施設)
「Hankyu Hanshin Logistics Centre」
(シンガポールの物流倉庫)※オンサイトPPA
「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」では、BEMS(ビルエネルギーマネジメントシステム)によりエネルギー使用量・効率を「見える化」し、ビル設備の省エネ運転・制御に役立てています。
加えて発電効率の高いコージェネレーションシステムや、建物の外部付近から執務室にかけて段階的な温度設定を自動的に行う「シークエンス空調」、デシカント(乾燥剤)を使用し空気中の湿度を調質することで空気環境を整える「デシカント空調」を採用するなど、快適性を維持しながら省エネを促進しています。
さらに、入居テナントも貸室内の日ごと・時間ごとのエネルギー使用量をウェブ上で閲覧ができるため、使用状況の傾向や対前年比較のグラフなども確認することができます。
本システムの導入により、テナントの省エネ意識の向上を促し、日々の省エネ活動が行える仕組みを構築しています。
大阪梅田ツインタワーズ・サウス
環境・社会への配慮がなされた不動産に対して付与される認証の取得を推進し、環境に配慮した建物の拡大に取り組んでいます。
グリーンビルディング認証 取得状況 | ||
---|---|---|
認証名・評価内容 | 施設名 | |
DBJ Green Building認証〈5段階評価〉 | ||
![]() |
★★★★★(5つ星)
国内トップクラスの卓越した「環境・社会への配慮」がなされた建物 |
![]() 大阪梅田ツインタワーズ・サウス ![]() 阪急西宮ガーデンズ ![]() HEPファイブ |
![]() |
★★★(3つ星)
非常に優れた「環境・社会への配慮」がなされた建物 |
![]() 神戸三宮阪急ビル |
CASBEE不動産評価認証 | ||
Sランク(最高位)
一般社団法人日本サステナブル建築協会(JSBC)、一般財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)が中心に開発・運営する、不動産評価の際に活用するための環境評価の結果で、最高位ランクを取得した建物 |
ロジスタ・ロジクロス ロジスタ・ロジクロス |
|
CASBEE大阪(大阪市建築物総合環境評価制度)〈5段階評価〉 | ||
Sランク(最高位)
室内環境の快適性、建築物の長寿命化、景観への配慮等も含め、建築物の総合的な環境性能で最高位ランクを取得した建物 |
大阪梅田ツインタワーズ・ノース 大阪梅田ツインタワーズ・サウス |
|
建築物省エネルギー性能表示制度(BELS) | ||
★★★★★(最高位)
建築物の省エネ性能表示のガイドライン(国土交通省がガイドラインを制定)における第三者認証で、最高位ランク(★★★★★)を取得した建物 |
ロジスタ・ロジクロス ロジスタ・ロジクロス ロジスタ大阪松原 ロジスタ豊中 |
|
ZEB | ||
ZEB Ready
快適な室内環境を保ちながら高効率設備等により省エネルギーに努めることで、同規模の標準的な設備仕様の建築物と比較し、一次エネルギーの年間消費量が大幅に削減されている建築物。削減量に応じて、『ZEB』、Nearly ZEB、ZEB Ready、ZEB Orientedの4つに定義される。ZEB Readyは、50%以上の一次エネルギー消費量を削減した建築物。 |
ロジスタ・ロジクロス ロジスタ大阪松原 ロジスタ豊中 |
|
![]() ロジスタ・ロジクロス ![]() ロジスタ・ロジクロス ![]() ロジスタ大阪松原 ![]() ロジスタ豊中 ![]() 大阪梅田ツインタワーズ・ノース ![]() 大阪梅田ツインタワーズ・サウス |
NU chayamachiプラスは、壁面緑化と屋上緑化を実施し、ヒートアイランド現象の緩和に寄与しています。
NU chayamachiプラス
阪急阪神の住まいブランド〈ジオ〉では、お客さまのご意見を商品開発に反映し、より快適で環境に配慮した住まいづくりにも積極的に取り組んでいます。
2008年より実施しているPDCA型の商品企画プロジェクト「geo fit+(ジオフィット プラス)」では、ご入居者さまをはじめとした多くのお客さまの声をもとに快適な住まいを生み出してきました。
2011年には、「geo fit+eco(ジオフィット プラス エコ)」を創設し、〈ジオ〉で環境ビジョン及び環境配慮仕様を策定。いち早く、Low-E複層ガラス、LED照明、高効率給湯器、電気自動車の充電設備などを標準装備化しました。また、同年にスタートした入居者のご家庭から出る使用済み天ぷら油を回収・燃料化し再利用する活動は、2012年にグッドデザイン受賞以降も継続して行っています。
2024年度からは、さらなる脱炭素化推進のため、全ての新築分譲マンション〈ジオ〉・新築賃貸マンション〈ジオエント〉を ZEH-M Oriented(ゼッチ・マンション・オリエンテッド)以上としています(※)。また、分譲戸建〈ジオガーデン〉においても、積極的にZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及を推進しており、2025年度には分譲戸建の50%以上を「ZEH」及びNearly ZEHとし、2030年度には原則すべての分譲戸建をZEHにする目標を掲げています。
ZEH-Mとは、「エネルギー収支をゼロ以下にするマンション」のことです。ZEH-Mでは、断熱性能の大幅な向上と高効率設備により、快適な室内環境を保ちつつ大幅な省エネを実現し、その上で、太陽光発電などの再生エネルギーの導入により、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロにすることを目指したマンションです。
『ZEH-M』
省エネ基準から▲100%以上
Nearly ZEH-M
省エネ基準から▲75%以上
ZEH-M Ready
省エネ基準から▲50%以上
ZEH-M Oriented
省エネ基準から▲20%以上(再生可能エネルギー等を除く)
「ジオ彩都いろどりの丘(大阪府箕面市)」は1工区:ZEH-MOriented、2工区:ZEH-M Readyを達成。断熱性能を確保するため、樹脂アルミ複合サッシ・Low-E複合ガラスを採用しているほか、壁・床にも厚みを持たせた断熱材を使用しています。また、住戸内の設備も、環境・健康・経済性の3つの観点から厳選したものを採用しており、省エネ性能を高めています。これらにより、省エネ性能を第三者が評価する「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)」において、最高ランクの5つ星評価を取得しました(※)。
※本表示は「住棟全体」の評価であり、各住戸の性能を担保するものではありません。ジオ彩都いろどりの丘
ZEHとは、高断熱・高気密化やLED照明などを採用することで省エネ性能を図り、太陽光発電システム等で再生可能エネルギーを創り出し、1年間の消費エネルギーを実質的にゼロとする事を目指した住宅です。
『ZEH』
省エネ基準から▲100%以上
Nearly ZEH
省エネ基準から▲75%以上
ZEH Oriented
省エネ基準から▲20%以上(再生可能エネルギー等を除く)
「ジオガーデン吹田千里山(大阪府吹田市)」では、断熱性能の向上と高効率設備を組み合わせて、建物内部の基準一次エネルギー消費量を大幅に削減しました。さらに太陽光発電システムを採用することで、基準一次エネルギー消費量の100%以上(Nearly ZEHの場合75%以上)削減を達成しました。
ジオガーデン吹田千里山
実績(着工ベース) | 目標 | ||||
---|---|---|---|---|---|
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度 | 2025年度 |
0% | 0% | 39% | 97% | 100% | 50% |
2023年7月以降に着工する全ての分譲マンション〈ジオ〉において、共用部の化粧材等に国産木材を活用し、木質化を推進しています。
国産木材を積極的に活用することで、森林が持つ水源かん養機能(※1)の向上や二酸化炭素吸収機能(※2)の向上、生物多様性の保全(※3)の効果が期待できます。また、共用部の化粧材に使用する木材について、原則として、地産地消とすることで、地域の森林環境保全に寄与していきます。
ジオ明石本町 ブックラウンジ
2004年のまちびらきから20周年を迎えた彩都(大阪府茨木市)に、木造による販売拠点を建設し、街の新たなコミュニティ拠点を創出します。建物には、大阪府内産木材を豊富に使用し、“木材の地産地消”に取り組むと共に、ぬくもり豊かな木質空間を実現します。
木造建築物とすることにより、約240t-CO2(※1)のCO2を固定化。そのうち、大阪府内産木材によるCO2固定量は約33t-CO2(※2)となり、2025年12月の竣工時には「大阪府CO2森林吸収量・木材固定量認証制度」による認証取得を予定しています。
また、マンション・戸建の販売拠点の機能だけではなく、コミュニティカフェや住民の皆さまが多目的に利用できるホール、店舗を設ける予定です。隣接する彩都西公園とのつながりを意識した、植栽による緑豊かな空間を創出し、駅前環境の改善にも寄与します。
完成予想CG外観(メインエントランス側)
完成予想CG外観(駅からのアプローチ)
「大阪梅田ツインタワーズ・サウス」が、民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域として、環境省の「自然共生サイト」に認定されました。低層部の外壁バルコニーにはプランターを用いた合計約700㎡の植栽を、また、12階の屋上広場には約400㎡の緑地帯を備え、オフィスワーカーや来街者に憩いの空間を提供しています。地域に親和性のある六甲山系と淀川水系に自生する樹種を選定しており、23種の鳥類や73種の昆虫類が確認されているほか、開花や紅葉などにより季節の変化が感じられるように植物を配置しています。
大都市中心部の限られた空間を活かして快適で安全な都市緑地を整備し、地域の在来種を主体とした樹種を用いて周辺環境との調和を図っているなど、生物多様性に配慮した先進的な事例であると評価されました。(自然共生サイト認定の対象は、壁面を除く屋上広場・地上部分)
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